夏の終わりに身体がだるい・疲れが取れないのはなぜ?~東洋医学で考える「夏の疲れ」の正体~

夏の終わりになると「身体がだるい」「寝ても疲れが取れない」「食欲が戻らない」「朝がつらい」と感じる方が増えます。暑さ・湿気・冷房・睡眠不足などが積み重なる「夏の疲れ」について、木氣治療室が西洋医学と東洋医学の両方の視点から詳しく解説します。
結論|夏の疲れは「暑い最中」より、終わりに出ることがあります
「夏のピークは越えたのに、なぜか身体がだるい」
「最近、寝ても疲れが取れない」
「食欲が戻らない」
「朝起きるのがつらい」
「夏の終わりになると毎年体調を崩す」
このようなご相談は、夏の終わりになると増えてきます。
不思議なのは、
一番暑い時期よりも、少し暑さが落ち着いてきた頃に体調を崩す方がいる
ということです。
これは決して珍しいことではありません。
夏の間、身体はずっと暑さに耐え続けています。
汗をかく。
体温を調節する。
冷房の効いた室内と暑い屋外を何度も行き来する。
暑くて睡眠が浅くなる。
食欲が落ちる。
冷たいものが増える。
こうした負担が数週間から数か月続くことで、身体の消耗が少しずつ蓄積していきます。
そして夏の終わりになった頃、
それまで何とか頑張っていた身体が、
「少し休んでほしい」
とサインを出すように、不調が表面化することがあります。
東洋医学でも、
暑さによる「暑邪」
湿気による「湿邪」
大量の発汗による「気」や「津液」の消耗
胃腸の弱り
冷房による冷え
などが積み重なることで、夏の終わりに体調を崩すと考えることがあります。
この記事はこんな方におすすめです
夏の終わりになって、次のような症状はありませんか?
・身体が重だるい
・寝ても疲れが取れない
・朝起きるのがつらい
・食欲が戻らない
・胃腸の調子が悪い
・頭がぼーっとする
・頭痛やめまいがある
・やる気が出ない
・冷房の部屋にいると身体が冷える
・手足が冷たい
・風邪をひきやすくなった
・毎年9月頃になると体調を崩す
一つでも当てはまる方は、
単に「夏バテがまだ残っている」と考えるだけでなく、
夏の間に身体へどのような負担が積み重なったのか
を見直してみることが大切です。
なぜ夏の終わりに疲れが出るのか?
夏の終わりの疲れは、一つの原因だけでは説明できません。
多くの場合、
・長期間の暑さ
・大量の発汗
・睡眠不足
・食欲低下
・冷たい飲食物
・冷房による冷え
・高い湿度
・生活リズムの乱れ
などが重なっています。
それぞれは小さな負担でも、
毎日続けば身体は少しずつ消耗していきます。
例えば、
7月に暑くなり始める。
↓
8月に猛暑が続く。
↓
夜も暑くてよく眠れない。
↓
食欲が落ちる。
↓
冷たいものが増える。
↓
冷房の中で一日過ごす。
↓
夏の終わりになって一気にだるさが出る。
このような流れです。
そのため、
「最近特に何かしたわけではないのに、急に疲れた」
と感じることがあります。
実際には、
最近の疲れではなく、この夏の疲れが積み重なっている
のかもしれません。
暑さで身体はずっと頑張っています
私たちの身体は、暑い環境でも体温を一定に保とうと働いています。
汗をかいて熱を逃がす。
皮膚の血流を調整する。
水分バランスを保つ。
こうした働きは、すべて身体にとって負担になります。
特に35℃を超えるような猛暑が何週間も続けば、
身体は毎日暑さへ対応し続けることになります。
一日だけなら耐えられても、
それが何週間も続くことで、
疲労が蓄積していきます。
その結果、
夏の終わりになってから、
「急に身体が重くなった」
「朝がつらくなった」
と感じることがあります。
汗をかき続けることで体力も消耗する
夏は汗を多くかく季節です。
汗は体温を下げるために必要ですが、
大量の発汗が続けば、
水分や電解質だけでなく、
身体を維持するための負担も増えます。
東洋医学では、
汗をかき過ぎることで、
「気」や「津液」を消耗する
と考えます。
気とは、
身体を動かしたり、
内臓を働かせたりするエネルギーのようなもの。
津液とは、
身体を潤す正常な水分です。
夏の間にこれらを消耗し続けることで、
秋が近づく頃に、
・疲れやすい
・息切れする
・やる気が出ない
・口や喉が乾く
・皮膚が乾燥する
といった症状が現れることがあります。
睡眠不足が夏の終わりに影響する
暑い夜が続くと、
「寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚める」
という方も増えます。
一晩だけなら問題にならなくても、
浅い睡眠が何週間も続けば、
身体は十分に回復できません。
睡眠時間は取れていても、
夜中に何度も目が覚めている場合、
朝になっても疲れが残ります。
その状態が続けば、
夏の終わりに、
「寝ても疲れが取れない」
という症状につながることがあります。
食欲低下も疲労を長引かせる
暑い時期は、
「食欲がない」
という方も多くなります。
そうめん。
冷たい麺。
アイス。
飲み物だけ。
という食事が増えていないでしょうか。
一時的であれば問題にならないこともありますが、
この状態が長く続くと、
身体を回復させるための栄養が不足しやすくなります。
つまり、
暑さで身体を消耗しているのに、
回復するための材料が入ってこない。
そのため、
夏の疲れが抜けないまま秋へ入ってしまうことがあります。
東洋医学では「夏の終わりの疲れ」をどう考える?
東洋医学では、
夏の終わりのだるさや疲れを、
単純に「夏バテが残っている」とは考えません。
大切なのは、
この夏を身体がどう過ごしてきたのか
を見ることです。
暑さでどれだけ消耗したのか。
汗をどのくらいかいたのか。
胃腸は弱っていないか。
湿気の影響を受けていないか。
冷房で身体が冷えていないか。
睡眠は取れていたか。
こうした情報を重ねて身体を考えます。
夏の暑さは「気」を消耗させる
東洋医学では、強い暑さを「暑邪(しょじゃ)」と考えます。
暑邪の特徴の一つが、
身体の「気」を消耗しやすいこと
です。
そのため、
・疲れやすい
・身体に力が入らない
・息切れしやすい
・やる気が出ない
・朝からだるい
といった「気虚」に近い状態が現れることがあります。
夏の終わりに多い「気虚」
木氣治療室で夏の終わりに患者さんを診ていると、
東洋医学でいう「気虚」の傾向を感じる方が増えます。
気虚では、
・疲れやすい
・朝起きるのがつらい
・少し動くだけで疲れる
・声に力がない
・食欲が落ちる
・風邪をひきやすくなる
・回復に時間がかかる
といった症状がみられることがあります。
患者さんからは、
「何か特別なことをしたわけではないのに疲れます」
と言われることがあります。
しかし身体から見ると、
7月、8月と何週間も暑さへ対応し続けています。
つまり、
一日の疲れではなく、夏全体の消耗
として考える必要があります。
「脾虚」|夏の終わりに胃腸が弱っている方も多い
夏の終わりにもう一つ多いのが、
東洋医学でいう**脾虚(ひきょ)**です。
東洋医学の「脾」は、西洋医学の脾臓そのものではありません。
食べたものを身体に必要な気や血へ変える働きや、水分を適切に巡らせる働きと関係しています。
夏の間、
・冷たい飲み物が増える
・アイスをよく食べる
・食事量が減る
・麺類中心になる
・食事時間が不規則になる
という生活が続くと、
胃腸が疲れてくる方もいます。
すると、
・食欲がない
・食後に眠くなる
・胃が重い
・お腹が張る
・軟便になりやすい
・身体が重い
・むくみやすい
といった症状につながることがあります。
「食べれば元気になる」とは限らない
疲れていると、
「スタミナをつけなければ」
と思い、
無理にたくさん食べようとする方もいます。
もちろん栄養は大切です。
しかし胃腸の働きが低下している状態では、
食べ過ぎることで、かえって身体が重くなることもあります。
東洋医学では、
「何を食べるか」だけでなく、「それを身体が受け取れる状態か」
ということも大切にします。
夏の終わりに食欲が落ちている方では、
いきなり量を増やすのではなく、
温かく、消化しやすい食事から少しずつ戻していくことも大切です。
長夏と「脾」の関係
東洋医学では、真夏から秋へ移る時期を「長夏(ちょうか)」として考えることがあります。
特に湿気が多く、身体が重くなりやすい時期です。
五臓との関係では、この長夏は「脾」と深く関係するとされています。
日本の夏は高温多湿です。
そのため、
暑さで身体を消耗するだけでなく、
湿気によって胃腸や水分代謝へ負担がかかりやすい環境でもあります。
夏の終わりに、
「身体が重い」
「食欲が戻らない」
「お腹がスッキリしない」
という方では、
暑邪だけでなく、脾や湿邪の影響まで合わせて考える必要があります。
湿邪|夏の終わりの「重だるさ」と関係する
東洋医学では、過剰な湿気が身体へ悪影響を与える状態を「湿邪」と考えます。
湿邪には、
重く、停滞しやすい
という特徴があります。
そのため、
・身体が鉛のように重い
・頭が重い
・むくむ
・食欲がない
・胃がもたれる
・めまいがする
・関節が重い
といった不調につながることがあります。
特に、
「疲れている」というより、
「身体が重くて動きたくない」
という感覚が強い方では、湿邪の影響も考えます。
汗をかき続けると「津液」も不足しやすい
夏の間に大量の汗をかくと、
東洋医学では「津液(しんえき)」も消耗すると考えます。
津液とは、身体を潤している正常な水分です。
津液が不足すると、
・口や喉が乾く
・皮膚が乾燥する
・便が硬くなる
・身体に熱がこもる感じがする
・寝つきが悪い
などの症状につながることがあります。
そして夏の終わりから秋にかけては、
空気も徐々に乾燥していきます。
つまり、
夏に汗で津液を失った身体が、そのまま秋の乾燥へ入っていく
ことになります。
そのため夏の終わりに身体を整えておくことは、
秋の体調管理という意味でも大切です。
冷房による「寒邪」が残っている方もいる
夏の終わりだからといって、
全員が暑さで身体に熱を持っているわけではありません。
現代では、
長期間エアコンの効いた環境で過ごしています。
そのため、
・手足が冷たい
・お腹が冷える
・肩や腰が冷えて痛む
・朝になると身体がこわばる
という方もいます。
東洋医学では、このような冷えによる影響を「寒邪」として考えることがあります。
つまり夏の終わりには、
暑さで消耗している。
湿気で身体が重い。
でも同時に冷房で身体は冷えている。
という、複雑な状態になっている方もいます。
「暑いのに冷えている」は珍しくありません
患者さんから、
「暑がりなのに足は冷たいんです」
と言われることがあります。
これは珍しいことではありません。
外へ出れば暑い。
顔には汗をかく。
でも一日のほとんどはエアコンの中。
足元には冷風が当たっている。
冷たい飲み物も多い。
このような生活をしていると、
上半身には熱感がある一方で、
下半身や胃腸は冷えている、
という状態になることがあります。
そのため、
夏の終わりの疲れに対して、
「暑かったから、とにかく冷やせばいい」
とも、
「疲れているから、とにかく温めればいい」
とも限りません。
三因方から考える「夏の終わりの疲れ」
木氣治療室では、病気の原因を考える際に「三因方」の考え方も大切にしています。
病気の原因を、
・外因
・内因
・不内外因
に分けて考える方法です。
夏の終わりの疲れに当てはめると、
外因
・暑さ
・湿気
・冷房による冷え
内因
・仕事のストレス
・家庭での負担
・精神的な緊張
不内外因
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・過労
・運動不足
・冷たいものの取り過ぎ
このように、さまざまな要因があります。
「夏が暑かったから疲れた」
だけではありません。
もともとの生活や体力へ、
夏という環境が重なった結果として、
身体のバランスが崩れていることもあります。
木氣治療室では脈から「今の身体」を確認します
同じ、
「夏の終わりで身体がだるい」
という症状でも、
身体の状態は一人ひとり違います。
気が不足している方。
脾が弱っている方。
湿気の影響が強い方。
暑さによって津液を消耗している方。
冷房の冷えが残っている方。
ストレスが重なっている方。
木氣治療室では、
問診だけでなく、
井上式脈状診を用いて、その日の身体の状態を確認しています。
「夏バテだからこのツボ」
「疲れだからこの施術」
と症状名だけで決めるのではなく、
なぜ今、この方に疲れが出ているのか
を考えながら施術を組み立てます。
木氣治療室で夏の終わりによくみる身体の変化
夏の終わりの患者さんを診ていると、
「ただ疲れている」
というよりも、
夏の間に受けた負担がいくつも重なっている
方が多い印象があります。
例えば、
暑さで体力を消耗した。
↓
食欲が落ちた。
↓
睡眠の質も悪くなった。
↓
冷房で身体が冷えた。
↓
湿気で身体が重くなった。
こうした状態が何週間も続いた結果として、
夏の終わりに、
「急に身体が動かなくなった」
「朝から疲れている」
という状態が現れることがあります。
暑さが落ち着いたのに、今の方がだるい
夏の終わりに比較的多いのが、
「暑さのピークは越えたのに、最近の方が身体がだるい」
というご相談です。
患者さん自身は、
「暑い時期を乗り切ったのに、どうして今になって?」
と不思議に感じています。
しかし生活を振り返ってみると、
夏の間ずっと、
・暑さの中で通勤していた
・仕事は休めなかった
・寝苦しい夜が続いていた
・食欲が落ちていた
・冷たい飲み物が増えていた
という状態が続いています。
つまり、
症状が出たのは「今」でも、
身体の負担は何週間も前から積み重なっていた可能性があります。
食欲は戻ったのに身体の重さが抜けない
夏のピークを過ぎると、
「食欲は少し戻ってきた」
という方もいます。
しかし、
・身体が重い
・むくみが取れない
・頭が重い
・朝からスッキリしない
という症状だけが残ることがあります。
このような場合には、
単純な暑さによる消耗だけでなく、
湿邪の影響が残っている
可能性も考えます。
特に、
「疲れた」というより、
「身体が重くて動きたくない」
という訴えが目立つことがあります。
夏の終わりになって胃腸の調子が悪くなる
暑い時期には特に不調を感じなかった方でも、
夏の終盤になってから、
「最近胃が重い」
「お腹が張る」
「便がスッキリしない」
「食後に眠くなる」
といった症状が出ることがあります。
東洋医学では、
胃腸の働きに関係する「脾」が弱っている状態として考えることがあります。
夏の疲れは、
筋肉や体力だけの問題ではありません。
胃腸がどれだけ疲れているのか
も重要です。
身体を回復させるためには、
食べたものをきちんと受け取り、
気や血へ変えていく必要があります。
その土台が弱っていれば、
いくら休んでも、
なかなか元気が戻らないことがあります。
冷房の影響が夏の終わりまで残っている
夏の終わりでも、
日中はまだ暑い日が多く、
エアコンを使う時間は長くなります。
そのため、
「暑さで疲れていると思っていたけれど、実は身体がかなり冷えていた」
という方もいます。
例えば、
・足先が冷たい
・お腹が冷える
・朝起きると腰がこわばる
・エアコンの部屋にいると肩が痛む
といった症状です。
このような場合、
暑さによる消耗だけでなく、
冷房による寒邪の影響も考えます。
寝ても疲れが取れない
夏の終わりになると、
「ちゃんと寝ているのに疲れが抜けない」
という相談も増えます。
この場合、
単純に睡眠時間だけを見るのではなく、
・夜中に目が覚めていないか
・暑さで睡眠が浅くなっていなかったか
・胃腸が弱っていないか
・日中の活動量が多すぎなかったか
・ストレスが続いていなかったか
まで確認します。
東洋医学では、
睡眠中に身体が十分に回復できていない状態として、
気虚や血虚などを考えることもあります。
同じ「疲れ」でも脈は同じではありません
ここが、木氣治療室で大切にしているところです。
「夏の終わりで疲れています」
という患者さんが何人いても、
脈が全員同じになるわけではありません。
気虚のように力が弱い方。
脾の弱りがみられる方。
湿気の影響が強い方。
冷えの影響が出ている方。
熱や乾燥の影響が残っている方。
身体の状態は一人ひとり違います。
そのため木氣治療室では、
「夏バテだからこのツボ」
「疲れだからこの施術」
とは考えません。
問診と脈を合わせて、
その方の今の身体に何が起きているのか
を確認しながら施術を組み立てます。
夏の終わりは「次の季節への準備期間」
夏の疲れを残したまま秋へ入ると、
身体は次の環境変化へ対応しにくくなります。
秋になると、
気温が下がり、
空気が乾燥し、
朝晩と日中の寒暖差も大きくなります。
夏の間に、
・気を消耗している
・脾が弱っている
・津液が不足している
という状態が残っていると、
秋になってから、
・風邪をひきやすい
・咳が出やすい
・喉が乾燥する
・便秘になる
・肌が乾燥する
・さらに疲れやすくなる
といった不調につながることがあります。
だからこそ、
夏の終わりに一度身体を立て直しておくことが大切です。
夏の終わりの疲れを残さないためのセルフケア
夏の終わりに大切なのは、
「一気に元気を取り戻そう」
とすることではありません。
夏の間に少しずつ蓄積した疲れは、
身体を休ませながら、少しずつ立て直していくことが大切です。
① まずは睡眠を整える
「7時間寝ているから大丈夫」
と思っていても、
夜中に何度も目が覚めていたり、
寝つきが悪かったりすると、
身体は十分に回復できません。
・起きる時間を大きくずらさない
・朝起きたら自然光を浴びる
・寝る前はスマートフォンを見る時間を減らす
・寝室を暑くし過ぎない
・冷房の風を直接身体へ当てない
などを意識してみてください。
② 食欲がないときは無理に食べ過ぎない
胃腸が弱っている場合は、
食べ過ぎることでさらに身体が重くなることもあります。
食欲が落ちているときは、
・おかゆ
・味噌汁
・豆腐
・卵
・白身魚
・山芋
・やわらかく煮た野菜
など、
消化しやすいものから少しずつ取り入れてみましょう。
③ 冷たいものを取り過ぎていないか見直す
夏の間、
冷たい飲み物。
アイス。
冷たい麺類。
を多く取っていた方は、
夏の終わりに胃腸の冷えが残っていることがあります。
・食欲が落ちている
・お腹が張る
・軟便が続く
・手足が冷える
という方では、
温かい汁物や常温の飲み物も取り入れてみるとよいでしょう。
④ 水分補給は引き続き大切
夏の終わりは、
朝晩が少し涼しくなってくるため、
水分補給を忘れやすくなります。
しかし日中はまだ暑く、
汗もかきます。
こまめな水分補給を意識してください。
大量に汗をかいた場合には、
状況に応じて塩分や電解質も補いましょう。
⑤ 軽く身体を動かす
体調が安定しているのであれば、
軽い運動は身体の巡りを整える助けになります。
例えば、
・朝や夕方の散歩
・ストレッチ
・ラジオ体操
・軽い筋力運動
など、
無理なく続けられるものがおすすめです。
⑥ 入浴で身体をリセットする
冷房の効いた室内で長時間過ごしている方や、
手足が冷えやすい方では、
体調に合わせて湯船につかるのも一つの方法です。
ただし、
暑さで体調が悪いときや、
のぼせが強いときに、
無理に身体を温める必要はありません。
東洋医学でおすすめする食養生
夏の終わりは、
気を補うこと
脾を整えること
津液を守ること
を意識します。
気虚が気になる方
・山芋
・米
・かぼちゃ
・鶏肉
・大豆製品
・卵
脾虚が気になる方
・おかゆ
・山芋
・かぼちゃ
・にんじん
・白身魚
・豆腐
乾燥が出始めた方
・梨
・れんこん
・豆腐
・白ごま
体質によって合う食材は異なるため、
「この食材を食べれば治る」
と考えるのではなく、
普段の食事の中で無理なく取り入れてみてください。
夏の終わりの疲れに使いやすいツボ
足三里(あしさんり)
胃腸の働きや身体の元気を支える目的で使われることがあります。
食欲低下や疲労感がある方にも用いられます。
陰陵泉(いんりょうせん)
脾や水分の巡りを考える際に使われるツボです。
身体が重い、むくみやすい方に用いられることがあります。
気海(きかい)
身体の元気を補う目的で使われる代表的なツボの一つです。
だるさや疲労感が気になる方にも用いられます。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあるツボです。
頭が重い、気分がすっきりしない、集中しにくい場合などに使われることがあります。
※木氣治療室のYouTubeチャンネルに該当するツボの動画がある場合は、この記事にも掲載します。
よくある質問
Q. 夏の終わりに急に疲れるのは普通ですか?
夏の間に暑さ、睡眠不足、食欲低下、発汗、冷房などの負担が積み重なり、
夏の終わりに疲れを強く感じることはあります。
ただし、
長期間続く疲労や強い倦怠感には、
別の病気が隠れていることもあります。
Q. 夏の疲れは何日くらいで取れますか?
疲れの程度や生活状況によって異なります。
一晩よく眠れば回復する方もいれば、
数週間かけて身体を整える必要がある方もいます。
Q. 秋になれば自然に治りますか?
気温が下がることで楽になる方もいます。
一方で、
夏に消耗した状態が残っていると、
秋の乾燥や寒暖差によって、
風邪、咳、便秘、乾燥、疲労感などが出ることもあります。
Q. 鍼灸では夏の疲れをどのように診ますか?
木氣治療室では、
「夏バテだからこのツボ」
と決めることはありません。
睡眠。
食欲。
便通。
冷え。
発汗。
ストレス。
季節の影響。
そして井上式脈状診による脈の状態を確認し、
現在の身体が、
気虚なのか。
脾虚なのか。
湿邪の影響があるのか。
冷えが強いのか。
などを考えながら施術を行います。
このような場合は医療機関への相談も大切です
夏の終わりの疲労には、
生活習慣だけでは説明できないものもあります。
特に、
・強い倦怠感が長く続く
・発熱がある
・急激に体重が減った
・息切れや動悸が強い
・食事や水分が取れない
・強い頭痛やめまいがある
・日常生活に大きな支障が出ている
といった場合は、
「夏の疲れだろう」
と自己判断せず、
一度医療機関へ相談してください。
木氣治療室で臨床していて思うこと
夏の終わりに患者さんを診ていると、
「まだ動けるから大丈夫」と考えている方ほど、疲れが深くなっていることがある
と感じます。
仕事には行ける。
家事もできる。
外出もできる。
だから、
「まだ大丈夫」
と思ってしまう。
しかし、
朝起きるのがつらい。
以前より疲れやすい。
食欲が落ちている。
休日は寝て終わる。
こうした変化が少しずつ出ていることがあります。
身体は突然悪くなるだけではありません。
小さな変化を出しながら、
「少し休んでほしい」
と教えてくれていることもあります。
私は、
夏の終わりは、
「秋に向けて身体を立て直す時期」
だと考えています。
疲れ切るまで頑張ってから休むのではなく、
少し早めに身体を整える。
それが、
秋以降の体調管理にもつながります。
まとめ|夏の疲れを秋まで持ち越さないために
夏の終わりに、
身体がだるい。
寝ても疲れが取れない。
食欲がない。
朝起きるのがつらい。
という症状が出る背景には、
・長期間の暑さ
・発汗による消耗
・睡眠不足
・食欲低下
・湿気
・冷房による冷え
など、
夏の間に積み重なったさまざまな負担があります。
東洋医学では、
暑邪。
湿邪。
気虚。
脾虚。
津液不足。
寒邪。
などから身体を考えます。
ただし、
同じ「夏の疲れ」でも、
全員の身体が同じ状態ではありません。
だからこそ、
「夏バテに効くもの」を探すだけでなく、
今の自分の身体が何を必要としているのか
を考えることが大切です。
木氣治療室では、
生活習慣や季節との関係、
そして脈の状態まで確認しながら、
一人ひとりに合わせて身体を診ています。
夏を乗り切った身体を、
そのまま秋へ走らせるのではなく、
一度きちんと休ませる。
今年の夏の疲れを、
秋まで持ち越さないようにしていきましょう。
関連記事
・暑さで体調が悪い・身体がだるいのはなぜ?夏バテだけではない原因を東洋医学で解説
・エアコンで体調が悪い・身体がだるいのはなぜ?冷房による冷えと自律神経の関係を東洋医学で解説
・寝ても疲れが取れないのはなぜ?自律神経だけではない本当の原因を東洋医学で解説
・雨の日に身体が重い、頭痛やめまいがする方へ|東洋医学で考える「湿邪」の影響
・朝起きるのがつらい原因とは?自律神経との関係を東洋医学で解説



















