不眠と自律神経の関係とは?
東洋医学と西洋医学から見る「眠れない本当の理由と整え方」

夜、布団に入ってもなかなか眠れない。
やっと眠れても途中で目が覚めてしまう。
朝起きても疲れが取れていない。
・寝つきが悪い
・夜中に何度も目が覚める
・眠りが浅い
・朝早く目が覚めてしまう
こうした状態が続いていませんか?
検査では異常がないのに眠れない。
薬に頼っているが根本的には改善していない。
このような不眠の背景には、
自律神経の乱れと体の巡りの低下が関係していることが多くあります。
自律神経の基本については、こちらで詳しく解説しています。
→ 自律神経とは?東洋医学でわかりやすく解説
また、朝の不調と睡眠は深く関係しています。
→ 朝起きるのがつらい原因(自律神経)
この記事では、西洋医学と東洋医学の両方の視点から
不眠の原因と整え方を解説します。
不眠とは何か(西洋医学)
不眠とは、睡眠の質や量が不足し、日中の生活に支障が出る状態を指します。
主に次の4つに分けられます。
入眠障害(寝つけない)
中途覚醒(途中で目が覚める)
早朝覚醒(朝早く目が覚める)
熟眠障害(寝た感じがしない)
不眠と自律神経

睡眠は副交感神経が優位になることで起こります。
しかし
・ストレス
・不安
・緊張
が強いと、交感神経が優位なままになり、
体が休息モードに入れません。
その結果、
寝つけない
眠りが浅い
途中で目が覚める
といった状態になります。
現代人に多い不眠の原因
・スマートフォンの使用
・仕事のストレス
・生活リズムの乱れ
・運動不足
これらにより、脳が常に覚醒状態になっています。
東洋医学から見る不眠

東洋医学では、不眠は
心と気血の乱れ
として考えます。
心(しん)と睡眠
東洋医学では
心は精神を司る
と考えます。
この心の働きが乱れると
・不安
・焦り
・眠れない
といった状態になります。
血虚と不眠
血は心を養う役割があります。
血が不足すると
・眠りが浅い
・夢をよく見る
・不安感
といった症状が出ます。
気滞と不眠
ストレスが多いと気の巡りが滞ります。
これにより
・考えすぎる
・頭が休まらない
・眠れない
といった状態になります。
五臓六腑との関係

不眠には特に
心
肝
脾
腎
が関係します。
心:精神と睡眠
肝:ストレスと気の巡り
脾:エネルギー不足
腎:回復力の低下
これらが乱れることで、不眠が起こります。
症例:40歳女性 不眠と自律神経の乱れ
40歳女性
ご主人とお子さん2人の4人家族
仕事と家事を両立しており、日々忙しい生活を送られていました。
来院時の主な訴えは
・寝つきが悪い
・夜中に何度も目が覚める
・朝起きても疲れが取れない
・日中ぼーっとする
という状態でした。
詳しく伺うと
・仕事のストレスが強い
・常に考え事をしている
・夜も頭が休まらない
という状態が続いていました。
体の状態は
・首肩の緊張
・呼吸が浅い
・お腹の硬さ
が見られました。
東洋医学的には
気滞(ストレス)
血虚(栄養不足)
が重なっている状態と判断しました。
施術では
・気の巡りを整える
・血を補う
・呼吸を深くする
ことを中心に行いました。
数回の施術で
「寝つきが良くなった」
「夜中に起きる回数が減った」
という変化が見られました。
不眠が改善しない理由
多くの方が
・寝る前にスマホをやめる
・サプリを飲む
などを試しますが、改善しないことがあります。
それは
根本が自律神経と巡りの問題だから
です。
表面的な対策だけでは、戻ってしまいます。
不眠を整える方法
①体を温める
ぬるめのお風呂や温泉は副交感神経を高めます。
②呼吸を整える
ゆっくりした呼吸は体をリラックス状態に導きます。
③夜の過ごし方を見直す
寝る前のスマホ
強い光
仕事
これらを減らすことが重要です。
④考えすぎない
思考が止まらない状態は不眠の大きな原因です。
「考えない時間」を意識することも養生です。
鍼灸でできること
鍼灸では
気血の巡り
自律神経
を同時に整えます。
特に
頭
首
お腹
を整えることで、睡眠の質が変わることがあります。
当院では脈診を大事にしており、お身体の状態を脈で判断し施術を行います。
まとめ
不眠の原因は
自律神経
ストレス
気血の乱れ
です。
東洋医学では
心・肝・腎のバランス
として考えます。
体を整えることで、眠りは自然と変わっていきます。



















