寒くなるとトイレが近いのはなぜ?冷えによる頻尿を東洋医学から考える

寒くなるとトイレが近い、冬になると夜中に何度も尿で起きる。そんな「冷えによる頻尿」はなぜ起こるのでしょうか。寒冷刺激による尿量の変化、頻尿・夜間頻尿の違い、病気との見分け方を整理し、東洋医学では腎・膀胱・脾・肺などからどう考えるのかを木氣治療室が解説します。

結論|寒くなるとトイレが近くなることはあります

秋から冬にかけて、

「最近トイレが近くなった」

「寒い場所に行くと、すぐ尿意が来る」

「夜中にトイレへ起きる回数が増えた」

という方がいます。

寒くなることで、尿の回数が増えることはあります。

その理由の一つが、

「寒冷利尿」です。

寒い環境では、身体の熱を逃がさないように手足など末端の血管が収縮します。

すると、身体の中心部に血液が集まりやすくなります。

その変化に対して、身体が余分な水分を尿として排出しようとする反応が起こることがあります。

ただし、

寒くなってトイレが近い=すべて冷えのせい

ではありません。

過活動膀胱。

尿路感染症。

前立腺の問題。

糖尿病などによる多尿。

一部の薬。

睡眠の問題。

などでも、頻尿は起こります。

だからこそ、

「冬だから仕方ない」

で終わらせず、

どのような頻尿なのかを見ること

が大切です。

そもそも「頻尿」とは?

一般的に、

起床してから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を、頻尿の一つの目安とします。

ただし、

8回以上なら必ず病気、

という意味ではありません。

排尿回数には個人差があります。

例えば、

以前は1日5回程度だった。

それが最近になって10回近くになった。

という場合は、

数字だけでなく、

「以前と比べてどう変化したか」

を見ることが大切です。

「頻尿」と「夜間頻尿」は少し違う

頻尿と夜間頻尿は、

似ていますが、

同じものではありません。

夜間頻尿は、

夜間に排尿のため1回以上起きなければならない状態を指します。

ただし、

一晩に1回起きるだけで、

必ず治療が必要という意味ではありません。

重要なのは、

睡眠が妨げられているか。

日中の生活に支障があるか。

以前より明らかに増えたか。

ということです。

夜間頻尿の原因は一つではない

夜間頻尿では、

大きく分けて、

「夜に作られる尿が多い」

「膀胱に十分ためられない」

「睡眠が浅い」

など、

複数のパターンがあります。

そのため、

「夜中にトイレへ行く=膀胱が弱い」

とは限りません。

心臓や腎臓の状態。

睡眠。

むくみ。

水分摂取。

飲酒。

服用薬。

などが関係することもあります。

寒いと、なぜ尿が増えるの?

寒い環境に入ると、

身体は熱を逃がさないように、

手足など末端の血管を収縮させます。

すると、

末端にあった血液が、

身体の中心部へ戻りやすくなります。

身体としては、

中心部の血液量が増えたような状態になります。

そのため、

腎臓から尿として水分を出し、

体液量を調整しようとする反応が起こることがあります。

これが、

寒冷利尿と呼ばれる反応です。

つまり、

「寒いところへ行くとトイレが近くなる」

というのは、

単なる気のせいではなく、

身体の生理的な反応として説明できる部分があります。

でも「冷えによる頻尿」だけとは限らない

問題は、

寒くなってから、

明らかに回数が増えた。

夜中に何度も起きる。

排尿時に痛みがある。

尿が出にくい。

などの場合です。

このようなときは、

「寒いから」

だけで済ませない方がよいことがあります。

「一回にたくさん出る」のか「少ししか出ない」のか

頻尿を見るとき、

かなり大切なのが、

一回の尿量です。

例えば、

何度もトイレへ行くけれど、

毎回しっかり尿が出る人。

一方、

何度も行くけれど、

少量しか出ない人。

この二つでは、

原因が違う可能性があります。

尿量が多いのであれば、

多尿。

水分摂取。

糖尿病。

薬。

なども考えます。

一方、

少量を何度もしているのであれば、

膀胱の容量。

過活動膀胱。

膀胱炎。

残尿。

などを考える必要があります。

急な尿意があるか

「トイレへ行きたい」と思ってから、

ある程度我慢できる人。

急に強い尿意が来て、

我慢しにくい人。

この違いも重要です。

急に強い尿意が来る「尿意切迫感」は、

過活動膀胱でみられる症状の一つです。

だから、

回数だけではなく、

尿意の出方

も確認する必要があります。

排尿日誌はかなり役立つ

頻尿が気になる方には、

排尿日誌がおすすめです。

例えば、

・トイレへ行った時間
・尿の量
・水分を取った時間
・水分量
・夜に起きた回数

などを、

数日間記録します。

すると、

昼間が多いのか。

夜だけ多いのか。

一回の尿量が多いのか。

少量を何回もしているのか。

寒い日だけ増えるのか。

などが見えやすくなります。

木氣治療室でも、

こうした実際の記録は、

身体を考えるうえで非常に参考になります。

水分を減らし過ぎるのは注意

トイレが近いと、

「水を飲まなければいい」

と思う方もいます。

しかし、

必要以上に水分を控えると、

脱水につながる可能性があります。

特に、

高齢の方。

運動する方。

汗をかく方。

発熱や下痢がある方。

では、

注意が必要です。

頻尿だからといって、

単純に水分を減らすのではなく、

実際にどの程度飲んでいるのか。

どのくらい尿が出ているのか。

を見ることが大切です。

カフェインやアルコールも確認する

コーヒー。

緑茶。

紅茶。

エナジードリンク。

お酒。

などを、

よく取る方もいます。

これらは、

人によって、

尿意や尿量に影響することがあります。

特に、

夕方以降に、

コーヒーやお酒を多く取っている場合には、

夜間頻尿との関係も、

一度確認してみる価値があります。

「冷えたから頻尿」ではなく、病気が隠れていることもある

頻尿には、

さまざまな原因があります。

例えば、

過活動膀胱。

尿路感染症。

残尿。

前立腺の問題。

多尿。

糖尿病。

薬の影響。

などです。

男性では、

尿が出にくい。

勢いが弱い。

途中で途切れる。

出し切った感じがしない。

という症状がある場合には、

前立腺の問題も考える必要があります。

女性では、

急な尿意。

尿漏れ。

出産後の変化。

更年期前後の変化。

なども重要な情報です。

排尿時の痛みがある場合

頻尿だけでなく、

尿をするときに痛い。

しみる。

尿が濁る。

血が混じる。

下腹部が痛い。

発熱がある。

という場合には、

尿路感染症などの可能性があります。

このような場合は、

「冷えによる頻尿」

として、

鍼灸だけで様子を見る症状ではありません。

医療機関での確認が必要です。

のどが異常に渇き、尿量も多い場合

トイレの回数が増えただけでなく、

一回の尿量も多い。

一日中、

大量に尿が出る。

のどが異常に渇く。

体重が減ってきた。

という場合には、

糖尿病など、

内科的な原因も考える必要があります。

「冷えたからトイレが近い」

と思っていても、

別の原因が隠れていることがあります。

東洋医学では「冷えによる頻尿」をどう考える?

ここから、

東洋医学の考え方です。

東洋医学では、

排尿の問題というと、

「腎」を思い浮かべる方も多いと思います。

確かに、

腎は、

水分代謝。

排尿。

生殖。

加齢。

腰や下半身。

などと関係の深い臓として考えます。

しかし、

頻尿=腎虚

ではありません。

「腎」と排尿の関係

東洋医学の腎は、

西洋医学の腎臓そのものだけを意味するわけではありません。

身体の根本的な力。

水分代謝。

排尿。

成長。

加齢。

生殖。

腰や下半身。

などと、

関係する機能として考えます。

そのため、

寒くなると頻尿が増える。

夜間尿が増える。

腰がだるい。

足腰が冷える。

疲れやすい。

という人では、

腎の状態も、

一つの視点になります。

ただし「腎が弱い」と決めつけない

例えば、

トイレが近い。

でも、

むくみが強い。

胃腸が弱い。

食欲がない。

睡眠が浅い。

身体が疲れている。

という人もいます。

このような人まで、

すべて、

「腎虚ですね」

で終わらせると、

身体全体が見えなくなります。

頻尿という症状は同じでも、

背景は違います。

「膀胱」は尿をため、排出する

東洋医学でも、

膀胱は、

尿をため、

排泄する働きと関係すると考えます。

ただし、

膀胱単独で、

排尿が成り立っているわけではありません。

身体に入った水分が、

どう作られ。

どう巡り。

どう使われ。

どう排出されるか。

その流れ全体を見ることが大切です。

「脾」は水分の巡りにも関係する

東洋医学の脾は、

食べたり飲んだりしたものから、

身体に必要な、

気。

血。

津液。

などを作り、

全身へ届ける働きと関係すると考えます。

そのため、

胃が弱い。

食欲がない。

身体がだるい。

むくみがある。

便が緩い。

という人では、

脾の状態も、

確認することがあります。

排尿症状だからといって、

腎と膀胱だけを見るわけではありません。

「肺」も水分の巡りと関係する

東洋医学では、

肺も、

身体の水分の巡りと関係すると考えます。

肺というと、

呼吸だけをイメージするかもしれません。

しかし、

東洋医学の肺は、

呼吸。

皮膚。

身体表面。

水分の巡り。

などと関係する機能として考えます。

そのため、

身体全体の状態によっては、

排尿症状でも、

肺まで含めて考えることがあります。

「気」も排尿の調整に関係する

東洋医学では、

気には、

身体を動かす。

温める。

臓腑の働きを支える。

必要なものを保つ。

といった働きがあると考えます。

そのため、

身体がかなり疲れている。

長く体調を崩している。

高齢で体力が落ちている。

という場合には、

排尿の調整が弱くなっていないか、

という見方をすることもあります。

冷えと排尿

東洋医学では、

寒さによって、

身体の働きが縮こまったり、

巡りが悪くなったりする、

という考えがあります。

寒いと、

身体がこわばる。

腰が冷える。

下腹部が冷える。

足先が冷える。

ということがあります。

そのため、

足。

腰。

下腹部。

の冷えも、

頻尿を見るときの情報になります。

でも「冷えているから、とにかく温める」ではない

ここが、

とても大切です。

頻尿がある。

足が冷たい。

だから、

とにかく温める。

というだけでは、

身体を十分に見たことにはなりません。

例えば、

夜間に何度もトイレへ行く。

でも、

日中はかなり足がむくんでいる。

という方もいます。

この場合、

単純な「冷え」だけでは、

説明しにくいことがあります。

水分が、

どこに停滞しているのか。

なぜ夜になると、

尿として出てくるのか。

まで見る必要があります。

むくみと夜間頻尿

日中、

足がむくむ。

靴下の跡がつく。

夕方になると、

足が重い。

でも、

夜になると、

何度もトイレへ起きる。

という方もいます。

日中、

下半身にたまっていた水分が、

横になることで、

血流に戻り、

夜に尿として排出されることがあります。

そのため、

夜間頻尿を見るときには、

足のむくみも、

かなり重要な情報です。

夜間頻尿と睡眠

夜中に、

尿意で目が覚める。

という人もいます。

でも、

逆に、

眠りが浅くて目が覚め、

そのついでにトイレへ行っている。

という場合もあります。

つまり、

「尿意で起きた」のか。

「目が覚めたからトイレへ行った」のか。

これは、

かなり大切な違いです。

木氣治療室では、

夜間頻尿の方では、

睡眠も一緒に確認します。

木氣治療室では何を確認する?

頻尿の相談では、

回数だけではなく、

かなり具体的に聞きます。

日中は何回くらいか。

夜は何回起きるか。

一回の尿量は多いか少ないか。

急に尿意が来るか。

我慢できるか。

排尿時の痛みはないか。

残尿感はあるか。

尿の勢いはどうか。

むくみはあるか。

足腰は冷えるか。

水分はどのくらい取るか。

コーヒーやお酒は多くないか。

睡眠はどうか。

胃腸はどうか。

服用薬はあるか。

こうした情報を、

一つずつ確認します。

お腹も見る

木氣治療室では、

排尿症状でも、

お腹を確認します。

下腹部が冷たい。

張っている。

力がない。

胃のあたりが硬い。

など、

人によって違います。

東洋医学では、

脾。

腎。

水分代謝。

などを考えるうえでも、

腹部の状態は、

重要な情報です。

そのうえで脈を見る

そして、

脈を確認します。

頻尿だから、

腎。

冷えているから、

腎陽虚。

と、

症状から先に答えを決めることはしません。

実際の脈。

身体所見。

生活背景。

症状。

を合わせて、

その日の身体を考えます。

「頻尿=腎虚」にしない理由

東洋医学には、

腎虚。

気虚。

寒。

湿。

など、

身体を表現する便利な言葉があります。

でも、

言葉に当てはめることが、

目的ではありません。

同じ頻尿でも、

身体は違います。

寒さで増える人。

むくみが強い人。

睡眠が浅い人。

胃腸が弱い人。

疲労が強い人。

尿意が急に来る人。

一回の尿量が多い人。

少量しか出ない人。

だから、

症状名ではなく、その人の身体を見る。

ここを大切にしています。

施術は腰や下腹部だけではない

冷えによる頻尿というと、

腰。

下腹部。

足。

を温めたり、

刺激したりするイメージがあるかもしれません。

もちろん、

必要に応じて、

そうした場所を見ることもあります。

でも、

実際には、

胃腸。

むくみ。

睡眠。

全身の疲労。

など、

その人の身体に合わせて、

見るところは変わります。

強い刺激が必要とは限らない

頻尿がある人の中には、

高齢の方。

疲労が強い方。

眠れていない方。

食欲が落ちている方。

もいます。

そのような身体に、

強い刺激を加えると、

負担になることがあります。

木氣治療室では、

散鍼。

ていしん。

なども使いながら、

その日の身体に合わせて、

刺激量を調整します。

施術後に何を見るのか

施術後は、

その場でトイレの回数が減ったかだけを、

見るわけではありません。

脈。

お腹。

腰。

足の冷え。

むくみ。

呼吸。

身体の緊張。

などが、

どう変わったかを確認します。

そして、

本当に大切なのは、

その後です。

夜間頻尿は「その日の夜」が大切

夜中に何度も起きる人では、

施術直後に、

頻尿の変化は分かりません。

その日の夜。

翌朝。

数日後。

夜中に何回起きたか。

眠りはどうだったか。

一回の尿量はどうだったか。

という経過を見ます。

排尿日誌があると、

より具体的に評価できます。

自宅でできる、冷えによる頻尿対策

ここからは、

自宅でできる対策です。

身体は「心地よく」温める

冷えが強い方では、

腰。

下腹部。

足元。

を、

心地よく温めることで、

楽になることがあります。

腹巻き。

レッグウォーマー。

湯たんぽ。

入浴。

なども一つです。

ただし、

汗をかくほど温める。

のぼせる。

動悸がする。

という場合には、

やり過ぎです。

カイロは低温やけどに注意

カイロを使う場合は、

皮膚に直接貼らない。

長時間同じ場所に当て続けない。

寝ている間に使わない。

など、

低温やけどに注意してください。

特に、

高齢の方や、

感覚が鈍くなっている方は、

注意が必要です。

入浴は「しっかり汗をかく」必要はない

冷え対策というと、

長時間、

熱いお風呂に入る方もいます。

でも、

汗を大量にかけば、

水分も失われます。

ぬるめのお湯で、

身体が心地よく温まる程度で十分です。

水分を減らし過ぎない

頻尿がある方で、

よくあるのが、

「トイレに行きたくないから、

水を飲まない」

という対策です。

しかし、

必要以上に水分を控えると、

脱水につながります。

トイレの回数だけでなく、

実際の水分摂取量。

尿量。

体調。

を見ながら調整することが大切です。

一気に飲まず、こまめに取る

水分は、

一度に大量に飲むより、

日中にこまめに取る方が、

現実的です。

朝。

食事のとき。

仕事の合間。

運動後。

入浴後。

などに、

少しずつ取ります。

夜間頻尿がある方は、

夕方以降に、

大量の水分を一気に取っていないかも、

確認してください。

カフェインを取り過ぎていないか

コーヒー。

緑茶。

紅茶。

エナジードリンク。

などを多く取る方では、

尿意や尿量に影響することがあります。

特に、

夕方以降に、

コーヒーや濃いお茶をよく飲む方は、

夜間頻尿との関係を、

一度確認してみてください。

アルコールも確認する

お酒を飲んだ日に、

夜中のトイレが増える方もいます。

アルコールは、

尿量や睡眠に影響することがあります。

そのため、

飲酒量だけでなく、

飲む時間も、

見直してみるとよいでしょう。

夕方に足がむくむ人は、日中の過ごし方も大切

夕方になると、

足がパンパンになる。

靴下の跡がつく。

という方では、

夜だけを見るのではなく、

日中のむくみも大切です。

デスクワークなどで、

長時間座り続けている場合には、

ときどき立つ。

少し歩く。

足首を動かす。

かかとの上げ下げをする。

といった、

小さな動きを入れてみてください。

睡眠を整える

夜間頻尿では、

睡眠も重要です。

尿意で起きているのか。

眠りが浅くて起き、

そのついでにトイレへ行っているのか。

ここを分けて考える必要があります。

寝つきが悪い。

何度も目が覚める。

朝スッキリしない。

という人では、

頻尿だけでなく、

睡眠全体を見直すことも大切です。

セルフケアに使いやすいツボ

ここからは、

冷えや頻尿が気になるときに、

セルフケアとして使いやすいツボを紹介します。

ただし、

「このツボを押せば頻尿が治る」

という意味ではありません。

三陰交(さんいんこう)

【場所】

内くるぶしの一番高いところから、

指4本分ほど上。

すねの骨の後ろ側です。

【こんなときに】

・足の冷え
・むくみ
・疲労感
・月経前後の不調

強く押し過ぎず、

ゆっくり刺激します。

足三里(あしさんり)

【場所】

膝のお皿の外側から、

指4本分ほど下。

すねの骨の少し外側です。

【こんなときに】

・胃腸の不調
・疲労感
・身体がだるい
・体力低下が気になる

頻尿だけでなく、

胃腸や全身の疲れも気になる方に、

使いやすいツボです。

太渓(たいけい)

【場所】

内くるぶしと、

アキレス腱の間のくぼみです。

【こんなときに】

・足腰の冷え
・腰のだるさ
・疲労感
・下半身の不調が気になる

東洋医学では、

腎と関係の深いツボとして使われます。

ただし、

「頻尿だから太渓」

という意味ではありません。

関元(かんげん)

【場所】

おへそから、

指4本分ほど下です。

【こんなときに】

・下腹部の冷え
・疲労感
・身体の冷えが気になる

お腹を強く押す必要はありません。

手のひらを当てて、

やさしく温める程度でも構いません。

「頻尿だから腎のツボ」ではない

セルフケアとして、

使いやすいツボは紹介できます。

しかし、

実際の施術では、

「頻尿だから腎」

「冷えだから太渓」

というようには決めません。

脈。

身体所見。

むくみ。

胃腸。

睡眠。

生活背景。

などを見ながら、

その日の身体に合わせて考えます。

こんな場合は泌尿器科や内科へ

寒くなって頻尿が出た場合でも、

すべてを冷えのせいにしないことが大切です。

特に、

・排尿時に痛みがある
・尿が濁る
・血尿がある
・発熱がある
・下腹部痛がある
・背中や腰に強い痛みがある
・急に頻尿が強くなった
・尿が出にくい
・残尿感が強い
・尿の勢いがかなり弱くなった
・急な尿意や尿漏れが増えた
・夜中に何度も起き、日常生活に支障がある
・異常にのどが渇く
・尿量そのものが非常に多い
・体重が減ってきた

といった場合には、

泌尿器科や内科へ相談してください。

発熱と背中の痛みがある場合

頻尿に加えて、

高熱。

悪寒。

背中や腰の強い痛み。

吐き気。

などがある場合には、

尿路感染症が腎臓側まで広がっている可能性もあります。

この場合は、

「身体が冷えたから」

として様子を見るのではなく、

早めに医療機関へ相談してください。

血尿がある場合

尿に血が混じる場合も、

泌尿器科で確認が必要です。

膀胱炎。

尿路結石。

前立腺。

腎臓。

膀胱。

など、

さまざまな原因があります。

痛みがなくても、

血尿は放置しない方がよい症状です。

よくある質問

Q. 寒くなるとトイレが近くなるのは普通ですか?

寒冷刺激によって尿量が増えることはあり、寒いとトイレが近くなる反応自体は珍しくありません。

ただし、以前より明らかに増えた、夜中に何度も起きる、排尿痛や血尿などがある場合は、冷えだけでなく別の原因を確認することが大切です。

Q. 頻尿は1日何回からですか?

一般的には、起床から就寝までに8回以上排尿する場合を頻尿の一つの目安とします。

ただし、8回未満でも、本人が以前より明らかに多いと感じ、生活に支障がある場合には、評価が必要です。

Q. 夜中に1回トイレへ行くだけでも夜間頻尿ですか?

定義上は、夜間に排尿のため1回以上起きる状態を夜間頻尿といいます。

ただし、1回起きるだけで必ず治療が必要という意味ではなく、睡眠や生活にどの程度影響しているかが重要です。

Q. 夜間頻尿なら水分を減らした方がいいですか?

必要以上に水分を減らすことはおすすめできません。

脱水につながる可能性があるため、まずは1日の水分摂取量や尿量、夕方以降に大量に飲んでいないかを確認することが大切です。

Q. 冷えによる頻尿は身体を温めればよくなりますか?

冷えが強い方では、腰や下腹部、足元を心地よく温めることで楽になる場合があります。

ただし、頻尿には過活動膀胱、前立腺、尿路感染症、多尿、睡眠障害など、さまざまな原因があります。温めるだけで対応できるとは限りません。

Q. 頻尿は腎虚ですか?

東洋医学では腎と排尿の関係を考えますが、頻尿だけで腎虚と判断することはありません。

木氣治療室では、脈、冷え、むくみ、胃腸、睡眠、尿量、生活背景などを合わせて、その日の身体を見ます。

Q. 夜中に何回くらい起きたら病院へ行くべきですか?

回数だけで判断するのではなく、睡眠や日中生活への影響、急な増加、尿が出にくい・痛い・血が混じるなどの症状があるかが重要です。

夜間頻尿が続いて困っている場合には、泌尿器科などへ相談することをおすすめします。

Q. 頻尿に鍼灸を利用できますか?

頻尿や冷えに対して鍼灸を利用する方はいます。

ただし、尿路感染症、前立腺、糖尿病、過活動膀胱など、医療機関での評価が必要な原因もあります。必要な医療を受けながら、鍼灸を身体全体を整える方法の一つとして利用する考え方が大切です。

木氣治療室で臨床していて思うこと

寒くなると、

「最近トイレが近くなった」

という話は、

珍しくありません。

でも、

その一言だけでは、

身体は分かりません。

寒い日だけ多いのか。

毎日多いのか。

昼なのか。

夜なのか。

一回の尿量は多いのか。

少ないのか。

むくみはあるのか。

眠れているのか。

尿意は急なのか。

尿が出にくくないか。

水分を控え過ぎていないか。

そこまで見ていくと、

同じ「頻尿」でも、

かなり違います。

だからこそ、

木氣治療室では、

「冷えですね」

「腎虚ですね」

という一言だけで、

身体を決めません。

なぜ最近、トイレが近くなったのか。

その前後で、

季節。

水分。

睡眠。

仕事。

運動。

むくみ。

薬。

身体の冷え。

に、

何か変化がなかったか。

そこを見ていくことが、

大切だと思っています。

まとめ|寒くなって頻尿が増えたら「回数」だけでなく中身を見る

寒くなると、

トイレが近くなることはあります。

寒冷刺激によって、

末端の血管が収縮し、

尿量が増えやすくなることもあります。

しかし、

頻尿の原因は、

冷えだけではありません。

過活動膀胱。

尿路感染症。

前立腺の問題。

多尿。

糖尿病。

睡眠障害。

一部の薬。

など、

さまざまな要因があります。

東洋医学では、

腎。

膀胱。

脾。

肺。

気。

津液。

冷え。

むくみ。

睡眠。

などから、

身体全体を見ます。

でも、

大切なのは、

東洋医学の言葉に、

症状を当てはめることではありません。

寒くなって、

本当に尿量が増えたのか。

一回の量はどうなのか。

夜だけなのか。

水分摂取はどうなのか。

むくみはあるのか。

眠れているのか。

そして、

「最近、何が変わったのか」

を見ることです。

木氣治療室では、

頻尿という症状名だけではなく、

脈。

お腹。

腰。

足の冷え。

むくみ。

胃腸。

睡眠。

水分摂取。

服用薬。

生活背景。

などを確認しながら、

その日の身体に合わせて施術を考えています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や医学的治療を目的としたものではありません。「腎」「脾」「肺」「気」「津液」などは東洋医学における身体の捉え方であり、西洋医学の臓器や診断名そのものを意味するものではありません。頻尿が続く場合、排尿痛、血尿、発熱、強い腰背部痛、尿が出にくい、異常なのどの渇きや多尿などがある場合には、医療機関へご相談ください。

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この記事を書いた人

木氣治療室 院長 石塚雅章

こんにちは。木氣治療室院長の石塚雅章です。痛みがない、病気になっていないから私は健康です、とは言えません。日常の動作や姿勢、生活習慣を見直し、予防しましょう。そして、体の不調がなく、趣味を長く続け幸せな生活を送っていただけるよう、サポートをしていきますのでよろしくお願いします。

あん摩マッサージ指圧師免許証

あん摩マッサージ指圧師

はり師免許証

はり師

きゅう師免許証

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柔道整復師免許証

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