PMSはホルモンだけが原因ではありません ~生理前のイライラ・不安感・眠れない原因を東洋医学と自律神経から解説~

PMS・生理痛を起こしている画像

生理前になると、

なぜかイライラする。

些細なことで家族にきつく当たってしまう。

不安感が強くなる。

夜になると考え事が止まらず眠れない。

そんな経験はありませんか?

生理前に起こる心や体の不調をPMS(月経前症候群)と呼びます。

木氣治療室へ来院される患者さんの中にも、

・生理前だけイライラする
・生理前になると不安感が強くなる
・眠れなくなる
・動悸がする
・頭痛が出る
・めまいがする
・胃腸の調子が悪くなる
・甘いものが止まらなくなる
・仕事に集中できない

といった悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。

一般的には

「女性ホルモンの変化」

として説明されることが多いですが、

実際の臨床ではそれだけでは説明できないケースがたくさんあります。

同じPMSでも、

・イライラが強い人

・不安感が強い人

・眠れなくなる人

・むくみが強い人

など症状は人それぞれです。

東洋医学では、

ホルモンだけでなく、

自律神経

ストレス

気血の巡り

五臓六腑のバランス

まで含めて考えます。

この記事では、

PMSと自律神経の関係

東洋医学から見た原因

タイプ別の特徴

木氣治療室で実際に多い症例

セルフケア

食事やツボ

について詳しく解説します。

更年期と自律神経についてはこちら

更年期と自律神経の関係とは?

不安感や不眠との関係はこちら

不安感と自律神経

不眠と自律神経

結論:PMSはホルモンだけでなく自律神経の乱れも大きく関係している

PMSはホルモンだけの問題ではありません。

生理前になると女性ホルモンが大きく変動します。

すると脳にある視床下部が影響を受けます。

視床下部は、

ホルモン

自律神経

感情

睡眠

体温調節

を管理している場所です。

そのためホルモン変化が起こると、

自律神経も乱れやすくなります。

結果として、

イライラ

不安感

動悸

不眠

頭痛

めまい

胃腸症状

などが現れます。

つまりPMSとは、

ホルモンだけでなく、

自律神経の問題でもあるのです。

PMSとは?

PMSとは

月経前症候群

のことです。

生理前の3日〜10日ほど前から症状が現れ、

生理が始まると軽くなることが特徴です。

症状は200種類以上あるとも言われています。

代表的なものとして、

身体症状

・頭痛
・肩こり
・腰痛
・乳房の張り
・むくみ
・疲労感
・眠気
・便秘
・下痢

精神症状

・イライラ
・怒りっぽい
・落ち込み
・不安感
・集中力低下
・涙もろい
・やる気が出ない

などがあります。

なぜ生理前に不調が起こるのか?

生理前になると、

エストロゲン

プロゲステロン

という女性ホルモンが大きく変動します。

特に排卵後から生理前にかけては、

ホルモンバランスが大きく変化するため、

脳に負担がかかります。

すると、

自律神経が乱れる

睡眠が浅くなる

ストレス耐性が下がる

感情のコントロールが難しくなる

といった変化が起こります。

普段なら気にならないことでも、

生理前だけ強く反応してしまうのはこのためです。

東洋医学から見るPMS

五臓の関係

東洋医学では、

PMSという病名ではなく、

その人の体質や状態から原因を考えます。

同じPMSでも、

気の巡りが悪い人

血が不足している人

胃腸が弱い人

冷えが強い人

では治療方針が異なります。

木氣治療室でも、

PMSだから同じ治療をすることはありません。

体質ごとに原因を見極めることが大切だと考えています。

肝鬱タイプ(ストレス型)

木氣治療室で最も多いタイプです。

特徴

・イライラする
・怒りっぽい
・胸が張る
・ため息が増える
・生理前に悪化する

東洋医学では、

肝は気の巡りを調整する

と考えます。

ストレスが続くと、

肝の働きが低下し、

気が滞ります。

すると感情のコントロールが難しくなります。

真面目で責任感が強い女性に多いタイプです。

血虚タイプ

特徴

・不安感
・眠れない
・動悸
・めまい
・疲れやすい
・顔色が白い

東洋医学では、

血は心を養う

と考えます。

血が不足すると、

心が落ち着かなくなり、

不安感や不眠が起こりやすくなります。

生理量が多い方にもよく見られます。

脾虚タイプ

特徴

・むくみ
・眠気
・胃もたれ
・疲労感
・下痢しやすい

胃腸の働きが弱っています。

甘いもの

パン

冷たい飲み物

を好む方に多く見られます。

腎虚タイプ

特徴

・冷え
・腰痛
・疲れやすい
・月経不順
・更年期症状もある

東洋医学では、

腎は生命力の源と考えます。

慢性的な疲労や加齢によって起こりやすくなります。

PMSと自律神経の関係

木氣治療室へ来院される患者さんを見ていると、

PMSが強い方ほど、

自律神経症状も抱えていることが多くあります。

例えば、

・不眠
・動悸
・めまい
・息苦しさ
・胃の不調
・頭痛

です。

実際には、

PMSだけではなく、

自律神経が乱れている結果として現れているケースも少なくありません。

PMSとメンタルの関係

生理前になると、

自分を責める

涙が出る

不安になる

気持ちが落ち込む

という方もいます。

しかしこれは性格の問題ではありません。

ホルモン変化

脳の働き

自律神経

が影響しています。

そのため、

「自分が弱いから」

と思い込む必要はありません。

まずは体を整えることが大切です。

木氣治療室で多いPMSの患者さん

木氣治療室へ来院される方で多いのは、

仕事

家事

育児

を頑張り続けている女性です。

特に、

真面目

責任感が強い

人に頼れない

周囲に気を使う

という方は、

気づかないうちにストレスを溜め込み、

PMSが悪化していることがあります。

症例:39歳女性 生理前になると家族に当たってしまう

39歳女性

会社員

夫とお子さん2人

主な悩みは、

・生理前のイライラ
・不安感
・不眠
・動悸

でした。

仕事では責任ある立場を任され、

帰宅後は家事と育児。

常に休む暇がない状態でした。

本人も、

「生理前になると別人みたいになる」

と話されていました。

体の状態を確認すると、

首肩の緊張

呼吸の浅さ

お腹の張り

脈の緊張

が見られました。

東洋医学的には、

肝鬱

血虚

を中心とした状態でした。

施術では、

気の巡りを整える

血を補う

自律神経を安定させる

ことを中心に行いました。

また、

夜にスマホを見る時間を減らす

湯船に浸かる

深呼吸を習慣化する

といった養生も指導しました。

数回の施術後には、

「以前ほど怒りが爆発しなくなった」

「眠れる日が増えた」

「生理前でも仕事がしやすくなった」

という変化が見られました。

PMSを改善する生活習慣

朝日を浴びる

睡眠時間を確保する

湯船に浸かる

軽い運動をする

深呼吸をする

スマホ時間を減らす

これらは自律神経を整えるうえで重要です。

PMSにおすすめの食事

おすすめ

・味噌汁
・大豆製品
・黒ごま
・ほうれん草
・山芋
・なつめ
・レバー
・ひじき

控えたいもの

・甘いもの
・カフェイン
・アルコール
・冷たい飲み物
・脂っこい食事

PMSにおすすめのツボ


三陰交(さんいんこう)

内くるぶしから指4本分上

効果

・PMS
・生理痛
・冷え
・ホルモンバランス

太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の間

効果

・イライラ
・ストレス
・気の巡り改善

内関(ないかん)

手首の内側

効果

・不安感
・動悸
・吐き気
・自律神経調整

血海(けっかい)

膝の内側上部

効果

・血流改善
・生理トラブル
・冷え

鍼灸でできること

鍼灸では、

ホルモンそのものを操作するわけではありません。

しかし、

自律神経

気血の巡り

五臓六腑

を整えることで、

PMS症状が軽くなる方は多くいらっしゃいます。

よくある質問

PMSは年齢とともに悪化しますか?

→ ストレスや生活環境によって強くなることがあります。

PMSと更年期は関係ありますか?

→ どちらもホルモンと自律神経が深く関係しています。

生理前だけ調子が悪いのも自律神経ですか?

→ 自律神経が影響しているケースは非常に多いです。

まとめ

PMSはホルモンだけの問題ではありません。

自律神経

ストレス

気血の巡り

五臓六腑のバランス

も深く関係しています。

生理前の不調を我慢するのではなく、

体からのサインとして受け止めることが大切です。

東洋医学では、

体全体を整えることで、

毎月少しでも楽に過ごせる状態を目指していきます。

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この記事を書いた人

こんにちは。木氣治療室院長の石塚雅章です。痛みがない、病気になっていないから私は健康です、とは言えません。日常の動作や姿勢、生活習慣を見直し、予防しましょう。そして、体の不調がなく、趣味を長く続け幸せな生活を送っていただけるよう、サポートをしていきますのでよろしくお願いします。

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