東洋医学の体質チェック方法
― 自分の体の傾向を知る ―

体質を知るという考え方
東洋医学では、
「病名」よりも先に
その人の体の傾向(体質)を大切にします。
同じ症状でも、
原因や体の状態は人によって違います。
体質を知ることは、
「自分の体の取扱説明書を知ること」
とも言えます。
東洋医学における体質とは
東洋医学では、
体は主に
気
血
津液
と、五臓六腑の働きによって支えられています。
体質とは、
これらの量・巡り・強さの傾向です。
良い悪いではなく、
「そういう傾向がある」という捉え方をします。
体質チェックの前に
以下のチェックは、
あくまで目安です。
複数当てはまることも普通です。
一番しっくりくるタイプを
ひとつ選ぶ、
または上位2つくらいを意識してみてください。
気虚(ききょ)タイプ
「エネルギー不足タイプ」
チェック
・疲れやすい
・朝がつらい
・声が小さい
・風邪をひきやすい
・食後に眠くなる
体の状態
気が足りず、体を動かす力が弱い状態。
血虚(けっきょ)タイプ
「血が足りないタイプ」
チェック
・めまい
・立ちくらみ
・顔色が白い
・肌や髪が乾燥しやすい
・不安になりやすい
陰虚(いんきょ)タイプ
「潤い不足タイプ」
チェック
・口や喉が乾く
・寝汗
・ほてり
・便が硬い
陽虚(ようきょ)タイプ
「冷えやすいタイプ」
チェック
・冷え性
・寒がり
・下痢しやすい
・温かい飲み物が好き
痰湿(たんしつ)タイプ
「水分が溜まりやすいタイプ」
チェック
・むくみ
・体が重い
・頭が重だるい
・雨の日につらい
気滞(きたい)タイプ
「巡りが悪いタイプ」
チェック
・ストレスが多い
・ため息が多い
・胸やお腹が張る
・イライラしやすい
複合タイプが普通です
気虚+痰湿
血虚+陰虚
など、組み合わさることがほとんどです。
体質別セルフケア
体質が分かったら、
大きく変えようとするより「小さく整える」ことが大切です。
気虚タイプのセルフケア
・夜更かしを避ける
・朝は白湯を飲む
・冷たい飲食を控える
・頑張りすぎない
「疲れる前に休む」が大切です。
血虚タイプのセルフケア
・睡眠時間を削らない
・スマホを見る時間を減らす
・目を温める
・入浴でしっかり温まる
「養う時間」を意識します。
陰虚タイプのセルフケア
・夜更かしを控える
・辛い物、アルコール控えめ
・入浴は長湯しすぎない
潤いを守る意識が大切です。
陽虚タイプのセルフケア
・首・お腹・腰を冷やさない
・湯船につかる
・薄着をしない
「温める」が基本です。
痰湿タイプのセルフケア
・軽い散歩
・甘い物・脂っこい物を控える
・部屋の湿気対策
「動かす・溜めない」。
気滞タイプのセルフケア
・深呼吸
・ストレッチ
・好きな香りを取り入れる
「ゆるめる・巡らせる」。
体質別に起こりやすい症状
気虚タイプ
・慢性的な疲労
・朝起きづらい
・風邪をひきやすい
・胃腸が弱い
血虚タイプ
・めまい
・立ちくらみ
・不眠
・不安感
陰虚タイプ
・寝汗
・のぼせ
・口渇
・便秘
陽虚タイプ
・冷え性
・下痢
・頻尿
・腰痛
痰湿タイプ
・むくみ
・頭重
・体が重い
・めまい
気滞タイプ
・イライラ
・生理前症状
・胸苦しさ
・お腹の張り
体質別おすすめ食材一覧
気虚タイプ
・米
・かぼちゃ
・鶏肉
・山芋
・なつめ
血虚タイプ
・レバー
・小松菜
・ほうれん草
・黒ごま
・卵
陰虚タイプ
・豆腐
・白きくらげ
・梨
・山芋
陽虚タイプ
・生姜
・ねぎ
・羊肉
・シナモン
痰湿タイプ
・はとむぎ
・小豆
・大根
・とうもろこし
気滞タイプ
・柑橘類
・しそ
・香味野菜
体質は一生固定ではない
体質は、
年齢・季節・生活習慣で変わります。
今の体質は
「今の体の状態」。
変えていける余地があります。
最後に
体質チェックは、
自分を評価するものではありません。
自分を理解するためのものです。
体を責めるのではなく、
味方として付き合う。
その第一歩が、
体質を知ることです。



















