なぜ乾燥すると風邪にかかりやすいの?

<風邪の原因>

風邪の原因は80~90%がウイルス感染です。ウイルスとは生きた細胞の中だけで増殖する微生物のことを言います。風邪のウイルスは200種類以上あるといわれますが、多くは冬場の低温乾燥の環境で空気中の飛散量が増加します。風邪をひくと1回のセキで10万個、1回のクシャミで200万個の飛沫が空気中にばらまかれます。このウイルスは湿度の高い状況では、すぐに地面に落下してしまいます。ところが、乾燥し湿度が40%以下になるとウイルスの水分が蒸発して軽くなるため、落下速度はゆるやかになります。

 

<マスクについて>

ウイルスそのものは直径0.1マイクロメートルくらいで、普通のマスクの網目よりずっと小さいため、ウイルス自体をマスクで防ぐことはできません。しかし、ウイルスを含んだ水分の「飛沫」はマスクに引っかかりますので、感染した本人が飛沫を出さないためにマスクをすることは、周囲の人たちにとって十分効果的です。マスクの種類によっては風邪予防として使えるマスクもあるので、目的に合わせてマスクを選ぶ必要があります。

 

<乾燥を防ぐツボ>

尺沢(しゃくたく)

肘を曲げて内側に出てくるシワの線上で硬い腱(上腕二頭筋腱)の外側に位置します。

尺沢は水に関係するツボで喉や皮膚の乾燥を防ぐことができます。また乾燥を防ぐだけでなく、風邪症状、喘息などにも効果があると言われています。