頭痛の原因を知って対策しよう~Part2~
こんにちは、木氣治療室です。
今回は頭痛薬の使い過ぎによって引き起こされる頭痛についてお話しさせていただきます!
①薬物乱用頭痛とは
頭痛薬を飲む回数が増え、そのことが原因で頭痛の症状が悪化・慢性化している状態のことを言います。
頭痛薬を常用していると脳が痛みに過敏になり、ちょっとした刺激で強い痛みを感じるようになります。
結果的に頭痛が起こる回数が増えて痛みも強くなり、症状がどんどん悪化してしまいます。
薬によって起こることを知らずにいると、頭痛薬を飲む回数が増え、さらに頭痛が悪化して、薬の効果もさらに薄くなります。
頭痛薬を毎月10回以上飲む場合は、薬物乱用頭痛の可能性があります。
血管性頭痛(偏頭痛)や緊張型頭痛などの頭痛がある方に多く、市販薬によるものがほとんどを占めますが、稀に医師が処方する鎮痛薬でも薬物乱用頭痛になる可能性もあります。
②診断の定義
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月に15日以上頭痛がみられる。
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頭痛を和らげるために、1つまたは複数の薬を普段から過剰に服用しており、その状態が3カ月以上続いている。
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症状をうまく説明できる頭痛性疾患が他にない。
③原因
以下の薬物の乱用が原因のことが多いです。
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オピオイド
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ブタルビタール(バルビツール酸系薬剤の一種)を含有する痛み止め
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アスピリンまたはアセトアミノフェンとカフェインの併用
しかし、他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、エルゴタミン、トリプタン系薬剤(群発頭痛や片頭痛の治療薬)の乱用もこの病気の原因になることがあります。
薬物乱用頭痛の原因はよく分かっていません。しかし、このタイプの頭痛では、神経系が過敏になっている可能性があります。つまり、痛みを誘発する脳の神経細胞が刺激されやすくなっているということです。
④症状
毎日またはほぼ毎日発生し、多くの場合、朝最初に目を覚ましたときにみられます。
痛みの部位と性質は人によって異なります。
吐き気を感じたり、イライラしたり、集中力が低下したりすることもあります。